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墓標

先週の礼拝説教で話題になった神部兄姉のこと、八ヶ月で天に召された幼な子のこと、多くの方々から感想が寄せられた。以下は、お父さん神部亮兄の詩である。題は「墓標」。

神よ
あなたが私達に与えた最大の試練は
生れつき 障害を持った二男の誕生でした
毎夜――涙して祈り
子どもをいやしてください!と主に希いました

辛い時が過ぎて
祈りの中に妻は
神の声を聴きました
人に子どもを託して働いていた妻は
退職して 子どもと毎日生きる決心を
神に告げたのです。

その時――主は
「わたしの所に来なさい! ……」
と言って 子どもを天に召したのです
地上にわずか八ヶ月
不思議なことに 子どもの死に顔から
病気独特のかげりは消えて
安らかな表情でした

月日は流れ 私達の知らない中に
若い純粋な魂が その墓標の聖言に
神の道を知りました
我が子以上にこの世のハンディを背負い
栄光の証詞を立てています

私大川は、どうして幼な子の墓標に、マタイ十一の二十八を用いたのか、長い間の疑問であったが解明。主がなさることの不思議さの故に主の聖名を崇めた。クリスマスをお迎えする。主の名は「不思議」とある。来週が楽しみだ。祈り備えよう。

一九九四年十二月十八日

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